主に関西圏で管理戸数3万戸超を抱える宅都ホールディングス(大阪市)が、賃貸管理と賃貸仲介の両輪による成長戦略の枠組みを見直す。管理戸数30万戸達成に向け、管理事業に振り向ける資本を増やす。そのためにハウスコムと業務提携を交わし、賃貸仲介部門がある子会社株式を3月1日、大手のハウスコム(東京都港区)に10億4300万円で譲渡する。リーシング力を担保しつつ管理を強化する体制を整える。
「選択と集中」で管理30万戸目指す
ミニミニFC店大手 譲渡価額は10.4億円
宅都ホールディングスは、大阪府を地盤に賃貸仲介・管理事業で業容拡大してきた不動産会社だ。400人近くが在籍し、賃貸仲介店舗は大阪市中心部・北摂エリアを中心に23店舗、法人営業拠点を大阪・東京の2カ所に構えている。大手フランチャイズチェーン『ミニミニ』に加盟している。年間仲介件数は1万4000件以上だ。