大東建託グループで不動産仲介事業を手掛ける大東建託リーシング(東京都港区)が1日からフランチャイズ(以下、FC)事業を開始した。5日にはウイングライフ(宮城県石巻市)とFC契約を締結し、『いい部屋ネット』FC1号店としてオープンしたと発表した。
5日に宮城県石巻市で1号店オープン
大東建託リーシングは、部屋探しサイト『いい部屋ネット』を運営し、全国239店の直営店がある(1日時点)。同社グループの管理建物の仲介あっせんや、他社管理物件の仲介あっせん、一部店舗で不動産売買を手掛けている。
FC事業では、『いい部屋ネット』ブランドを使った店舗演出や、ポータルサイトへの物件掲載などを、加盟店に提供する。大東建託リーシングとしては、加盟店との協業、ネットワーク拡大により、『いい部屋ネット』ブランドの仲介力強化と認知拡大を図る。「既にFC事業を行っている競合他社もあるが、加盟店舗数を増やしながら、ブランドを強化していく」(広報担当者)方針だ。1号店と並行して複数の加盟候補と調整中のもようだが、今後の目標加盟店舗数やスケジュールについては非公開としている。
大東建託は2024年3月期を目標年度とする中期経営計画の中で、賃貸住宅の建設事業や不動産事業といったコア事業を強化、深化しつつ総合賃貸業としての成長戦略を掲げている。大東建託リーシングでも19年度後半から直営店の不動産売買仲介事業を始めるなど方策を打ち出しており、今回のFC事業についても「グループ主要3社としても新たな領域へ事業を拡大する取り組みの一つ」(同)と位置付けている。
(1月11日2面に掲載)
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