不動産会社の不動産小口化事業への参入が増えている。不動産小口化事業とは、収益不動産への小口の出資をつのり、その運用で得た利益を出資した投資家に分配するというもの。少額から投資ができ、投資家は手持ちの資金で不動産の所有することが可能になる。事業者側は、投資しやすさで新規顧客を獲得でき、金融機関から借り入れがしにくい不動産の資金調達などにも活用できるメリットがある。
小口化事業を行っている各社に取材し、商品の特徴や事業の狙い、その効果・課題を聞いた。
<用語説明>
不動産小口化商品とは、マンションなどを小口に分けて販売する商品のこと。複数の投資家から出資を募り、そこで取得した不動産を賃貸運用することで得た収益を出資した投資家へ分配する。
188社が不動産特定事業法を取得
不動産小口化事業とは、投資用不動産を小口化して投資家へ販売し、そこで調達した資金を元手に運営などを行うことだ。対象となった不動産の賃料収入や売却益の一部を出資した投資家へ分配する。