利用広がる賃貸管理システム②

ダンゴネット, 日本情報クリエイト, ビジュアルリサーチ, Bambooboy(バンブーボーイ)

商品|2021年06月08日

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ダンゴネット、管理戸数による料金変動なし

『ファームバンキング機能』で家賃管理を効率化

 ダンゴネットの『賃貸名人』は、管理業務に必要な機能をそろえながら導入コストが比較的低く、多様な事業規模の管理会社が使っている。2021年5月時点で導入企業数は約6000社。管理戸数の規模は100戸~5000戸程度までと幅広い。数万戸規模の会社の利用もある。

 導入時の初期費用は1台版が21万7800円、月額6600円。3台版の場合、34万9800円で月額9240円、以降は1台あたり4万4000円で追加できる。管理戸数による料金変動がなく、バージョンアップに関わる費用負担もない。

 オプション機能もいくつか用意しており、中でも『ファームバンキング機能』の利用は多い。金融機関が取り扱うデータを入出力することで、家賃管理の手間を削減できる機能だ。約3900戸を管理するE-Life(イーライフ)不動産(熊本市)は、管理戸数が400戸程度に達した10年に『賃貸名人』を導入。18年より同機能を取り入れた。毎月の家賃管理やオーナーへの送金、口座振替依頼などが自動化されることで作業時間が削減できる。E-Life不動産の井ノ口寛容社長は「2人分程度の人件費削減ができている」と導入効果を語る。

〈ポイント〉
●管理戸数100~5000社が利用。中には数万戸管理の会社もある
●金融機関が取り扱うデータを入出力することで、家賃管理の手間を削減できる

 

日本情報クリエイト、非対面業務を支援するオプション充実

新規開業や小規模事業者向けのプランも用意

 管理戸数1000~3000戸程度の中堅企業や地場大手企業が多く利用する日本情報クリエイトの『賃貸革命』は、コロナ下における業務の非対面化や賃貸借契約のオンライン完結に対応するオプションサービスを充実させている。

 無料で利用できる電子入居申し込み機能の他、有料の電子契約サービスも提供する。入居者への連絡やオーナーへの報告業務を支援する『くらさぽコネクト』も有料オプションとして提供。清掃・点検のスケジュール管理や結果報告が受けられる巡回管理オプションは月額1万円から利用できる。

 2020年7月には、新規開業時に活用できるサービスをまとめた『スタート・バリュープラン』の提供を開始した。物件の仕入れやウェブ集客、契約・家賃管理・会計処理などの業務をクラウド上で一元管理するためのサービスをパッケージにまとめたものだ。管理戸数100戸までを対象にした『スモールスタートプラン』もある。今夏頃には、管理物件の稼働率や収益性が分析できる『経営分析オプション』の提供も予定している。

 管理システムの他、業者間物件流通サービス『不動産BB(ビービー)』、ホームページ制作システム『WebManagerPro(ウェブマネージャープロ)3』なども展開している。

〈ポイント〉
●主に管理戸数1000~3000戸の会社が利用
●管理業務のペーパーレス化をサポート。入居者や家主への連絡を支援する機能も

 

ビジュアルリサーチ、多機能システムで複雑な運用にも対応

導入時に最適な業務プロセスを提案

 ビジュアルリサーチが2009年4月にリリースした賃貸管理システム『i‐SP(アイエスピー)』は、主に管理戸数3000~1万戸程度の不動産会社を対象にしている。一方、19年に提供を開始した『SP‐CLoud(エスピークラウド)』は1000戸以下の不動産会社をメインターゲットとし、『i‐SP』と合わせて幅広い事業規模の需要に対応する。

 『i‐SP』は財務会計ソフトとの連動が可能で、利用できる標準帳票は150種類以上。管理業務に必要な機能はほぼ網羅しており、多少複雑な運用にも適応できることから、大手企業の導入時にもカスタマイズ設計の機会は減っている傾向にあるという。初期費用は148万5000円で月額料金は4万4000円から。

 画面の見やすさを重視して機能を絞った『SP‐CLoud』は初期費用16万5000円、管理戸数に応じて月額1万6500円から利用できる。

〈ポイント〉
●管理戸数3000~1万戸の会社が主な対象(クラウド版は1000戸以上)
●財務会計ソフトとの連携が可能で、利用できる標準帳票は150種以上と豊富

 

Bambooboy、金融サービスと連動し消し込みを自動化

月額2980円で100戸まで登録可能

 クラウド型賃貸管理ソフトを開発・販売するBambooboy(バンブーボーイ:東京都武蔵野市)は、2015年1月から『ReDocS(リドックス)』を提供している。5月時点で約900件の利用がある。

 開発コンセプトは、誰でも使えるシンプルな操作性と、機能の厳選などによる低価格での提供だ。クラウド型のため利用場所や端末にとらわれず、同時ログイン・同時操作が可能な利点もある。

 システムの導入対象の一つとなるのが、家賃管理をエクセルで行っている不動産会社だ。家賃の入金管理や支払い遅延などの確認は毎月欠かすことのできない業務で、かつ時間がかかる。『ReDocS』では、登録した入金情報がシステム内の支払い状況一覧に連動される機能に加え、有料オプションとしてインターネットバンキングと連動した自動消し込み機能を提供している。資産管理サービスを手掛けるマネーツリー(東京都港区)が開発・運営する金融データプラットフォーム『Moneytree LINK(マネーツリーリンク)』と連動した機能で、各金融口座の明細データを取得し、システム内の契約情報と連動させることで家賃の消し込み作業を自動化した。

 100区画まで登録できる『ライトプラン』は月額2980円、『ミドルプラン』は登録可能区画が500区画で月額6980円。前述のネットバンキングサービスは初期費用2万9800円、月額は1480円(『ライトプラン』)と1980円(『ミドルプラン』)となる。

〈ポイント〉
●クラウド型で場所や時間を問わず、ログインや操作が可能
●有料プランで、ネットバンキングと連携した家賃の消し込み作業を自動化

(6月7日9面に掲載)

おすすめ記事▶『利用広がる賃貸管理システム①』

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