賃貸管理・仲介のイチイ(東京都新宿区)は初期費用などのコストを明示するiPhone(アイフォーン)の無料アプリ「賃貸計算機」を10月から5か国語で展開している。リリースから2カ月で約3000人がインストールした。
敷金、礼金、仲介手数料、共益費など契約時の初期費用の合計、入居期間中の合計、月平均を算出することができるアプリ。それぞれの用語について6カ国語で表示され、タップすると解説が出る。
「外国の方が契約のときに困らないように、社内で開発しました。マンスリーやゲストハウスなど賃貸住宅の形態が多様化する中で、実質的な負担金額を計算でき、入居予定期間と合わせてどれが一番合理的か考える材料になります。また、外国語対応できるスタッフがいない仲介業者に使っていただくこともできます」(荻野政男社長)
2カ月前にリリースした当初は、日本語のみ対応で用語解説もなかったが、バージョンアップを経て現在の形になった。フランス語にも対応できるよう準備中で、さらに対応言語を増やしていく予定だ。
「日本人の方からも『便利です』という声があり、ツイッターでも評判で、『日割り計算もできるようにしてほしい』というリクエストがあります。要望の多いものは取り入れていきたいです」(荻野社長)
今後は退去の手続きや、入居後の生活全般についての情報を網羅する。