三菱地所(東京都千代田区)が都内に賃貸マンションの新築を相次いで供給する。シリーズ「PARK HABIO(パークハビオ)」の稼働戸数はのべ1000戸を突破する。2011年12月には700戸を超える規模の大型賃貸マンションの完成を予定するなど、同社は賃貸住宅の供給を加速している。
年明けから立て続けに3物件が完成する。1月13日に東中野(84戸)、21日に渋谷神山町(77戸)、2月中旬に人形町(88戸)の完成を予定している。
三菱地所は2004年に「パークハビオ」シリーズの展開を開始。2月完成予定の人形町を含む22物件中、半数は自社で保有しており、11物件は売却または証券化済みだが「パークハビオ」の名称のまま運営されている。
シリーズは全物件が東京都内の「複数路線利用可・最寄駅まで徒歩10分以内の場所」に立地している。分譲マンションと同等のハイグレードなつくりが特徴だ。1月に竣工する東中野物件は、26・28平方m~56・85平方mで賃料11万4000円から24万1000円(管理費別)。
三菱地所では、今年12月下旬に、地上32階建て・総戸数761戸の大規模タワー型賃貸マンション「パークハビオ新宿イーストサイドタワー」も完成させる予定だ。
都心を中心に大手不動産による賃貸住宅の供給が活発化している。一等地にタワー型の大型賃貸やハイグレード物件を企画する動きは今年も続きそうだ。