全国に有償管理のビジネスモデルを広めた三好不動産(福岡市)が創業70周年を迎えた。三好修社長体制の下、年1000戸規模で着実に受託を伸ばし、今や管理戸数は3万7370戸まで増え、年間の賃貸仲介件数は1万2000件を超えた。賃貸管理を中心としたストックビジネスで安定した経営基盤を確立し、今後は開発や販売事業にも注力する。同社の目指す会社の姿を三好社長に聞いた。
管理3万7370戸、福岡の雄が目指す地域密着戦略
―創業70周年、おめでとうございます。三好社長がトップに就任されてから23年になりますが、売り上げはどれほど伸びたのでしょうか。
前期の売り上げはグループで51億円になりました。私が社長に就任した1998年が16億円ほどだったので、約3.2倍になりました。管理戸数は現在3万7370戸と、当時から2万2000戸以上増えたので平均すると年に1000戸程度純増してきた計算になります。管理が増えたのは、ハウスメーカーや地元建設会社とのネットワークを基に新築の受託につなげたことや金融機関からの顧客の紹介が大きい。