賃料1万6000円アップで工事中に申し込み
2016年11月21日 | リノベーション
下地材の木軸をデザイン兼DIYスペースに
風呂はバランス釜、和室で1年以上空室だった団地の一室が、インテリア好きの入居者向けに改修したところ、工事中に成約した。
リノベーションしたのは、地下鉄七隈線「橋本」駅から徒歩5分の「壱岐団地」だ。
約60㎡あり、以前の間取りは3DK。
BEFORE
保育園や小・中学校が徒歩10分圏内にあることや、ショッピングモールも近くにあり買い物をしやすいことから、子どものいる新婚夫婦やカップルをターゲットに据えた。
リビングの壁一面を、DIYできるように壁の下地材である木軸をあえて表出させ、その木軸にクギやビョウを打てるようにした。
リノベーションを手がけたトーマスリビング(福岡市)の担当者は「自分で手間をかけて作ったものには愛着がわく。長期入居にもつながりやすくなると考えた」と話す。
木軸は等間隔に並んでおり、そのままでも室内デザインの一部となる。
木材の質感が部屋を落ち着いた雰囲気にしている。
DIYできるようにしたのは、インテリアにこだわりを持つ若年層を取り込むための工夫だ。
AFTER
その他、女性が使い勝手を気にする水回りは、システムキッチンを入れ、独立洗面台は学校の理科室で使用されている、幅の広い物を設置した。
水はねによる掃除の負担を軽減するなど使い勝手を高めた。
投資額は350万円。
以前の賃料は4万2000円だったが、改修後は相場賃料よりも2000円ほど高い5万8000円にアップした。
落ち着いた雰囲気と、子どもがいても使い勝手のいい水回りが決め手となり、子どものいる夫婦が成約した。