1DKを1Kに改装
2015年11月09日 | リノベーション
東京23区内のターミナル駅からわずか徒歩5分の好立地。
人気エリアの駅近にも関わらず3カ月空室という築58年のマンションがあった。
before
広さ27㎡の一室に、機能性重視のリノベーションを施したことで、10万2000円の賃料が1万8000円アップし、募集からわずか1週間で入居者の決まる物件に生まれ変わった。
担当したのはつむぐ工務店(東京都渋谷区)だ。
施工前は壁を向いたミニキッチンと玄関が一体化した空間と、ダイニングと居室があるのみ。
クローゼットや洗濯機置き場は無かった。
そこで同社はキッチンを壁向きから対面にすることで、玄関から仕切られたひとつの空間を作り上げた。
買ってきた食材やごみ箱を隠す目隠しにもなるという。
after
新たに設置したのは、キッチンと居室の間の食事やパソコン台に使えるカウンターとウォークインクローゼット。
そして、扉付きの洗濯機置き場だ。
排水管を隠すために床下を一段高くしたが、これをテレビの置けるベンチとしてデザイン。
さらに、壁の1面を有孔ボードにしたことで、「見せる収納」という機能性が生まれた。
これらの新設備は、入居者が「これからどんな家具を買えばいいのか」を考える手間を大幅に減らし、実際に生活している情景を思い浮かべることのできる空間にすることに成功した。
人気の秘密はここにあるようだ。