相場より2万円高い家賃で成約
2016年07月11日 | リノベーション
築古物件がおとなの隠れ家に
築38年の築古マンションが『大人の隠れ家』をテーマにしたリノベーションで、相場より2万円高い賃料で成約した。
プロデュースしたのは、久保力也オーナーだ。
BEFORE
JR鹿児島中央駅から徒歩10分に立つ『第二田中ビル』はエレベーターなしの4階。
和室2Kの古い間取りで、物件の老朽化が進んでいた。
このままでは3万円前後の相場賃料になってしまうため、「DIY可能なビンテージビルとして物件の価値を高めることを提案した」と久保オーナーは語る。
雑居ビルが建ち並ぶエリアのため女性が入りにくいと考え、入居ターゲットは20代後半の男性に絞った。
個室の壁と畳を取り除き、1Kに間取りを変更した。
壁と天井には構造用合板を施工している。
すべての天井と壁を覆うことでシンプルながらも、木の風合いを感じる空間になった。
AFTER
退去後の原状回復やメンテナンスに掛かる手間や費用が比較的少なく済むメリットがある。
床はモルタルで土間風に仕上げ、その上からタイルやフローリングを貼れるよう、DIYしやすい状態になっている。
キッチン、トイレ、洗面台、浴室は集約した。
施工費用は約250万円。
完成後は、塗装のDIYワークショップを開き、物件のブランディングにつなげた。
家賃5万円で入居したのは20代の男性で、個性的な内装とDIYできる点が気に入ったという。