2戸の1Kを1つに改修
2016年12月05日 | リノベーション
なないろ大家さん(仮名:東京都世田谷区)は、築26年のRC造3階建て全16戸の旧社員寮を改修し、休日を自宅で過ごすライフスタイルを好む30代女性を引き付け満室にした。
BEFORE
栃木県宇都宮市の中心部に立ち、企業のビルや官公庁から徒歩圏内であるため、法人や公務員の単身女性をターゲットにした。
ひとり暮らしでも、家具やインテリアにこだわりのある女性が、大きめサイズのソファーやベッドを置いてくつろげる空間づくりを心掛けた。
もともと21.5㎡、3点ユニットの1K2戸の間仕切り壁を取り払い開放感のある43㎡の1戸にリノベーション。
水回りはバス・トイレを別にした。
改修費用をなるべく抑えるために、ナチュラルウッドのフローリングや白いビニールクロスはそのままにした。
AFTER
こだわったのは居室の扉をスライド式にしたことだ。
開き戸の開閉範囲はデッドスペースになり、置きたい家具が置けなくなってしまう可能性があるからだ。
壁面には幅3メートルにおよぶクローゼットを設けた。
持ち物が多くても十分にしまえる大きさだ。
改修費用は1戸につき250万円。
改修後の賃料は、周辺の法人が定める家賃上限の6万円に設定。
空室は改修後すべて1カ月以内に申し込みが入った。
改修した3戸は20~30代の大手企業や官公庁で働く女性らが契約した。
「広いのでコタツを置いてくつろげる」という声もあったという。