3点ユニットを開放的な浴室へ
2017年04月03日 | リノベーション
施工翌日に20代男性が即決
首都圏を中心にリノベーション事業を手掛けるシーアプランニング(東京都新宿区)は築25年の3点ユニットだった物件を、居室を狭くすることなく分離し、開放的な浴室に変えた。
賃料は9000円アップの7万4000円に設定し、完成した翌日に入居が決まった。
物件は東京メトロ有楽町線「要町」駅から徒歩5分の『アビタシオンロセオ』。
RC造で、専有面積18㎡の1Kだ。
BEFORE
狭くても、都会で働く人が疲れを癒やすことができる空間をコンセプトにした。
風呂に浸かってくつろいでもらうことを想定し、築古感のある3点ユニットを分離。
浴室は体を洗うスペースを省き、浴槽に接した扉を取り付け、通路側から入れるようにした。
浴槽に入りやすいように足元には踏み台を設置している。
入浴中に狭さを感じないように、取り付けた扉は透明ガラスで部屋の中が見渡せる。
また浴室内の壁一面を鏡にすることで空間に奥行きを持たせた。
洗面台は浴室外の通路の壁に取り付けている。
居室には一面に幾何学模様の紺色のクロスを貼り印象を変えた。
工事費用は350万円。
入居を決めたのは20代の男性で、透明なガラスの扉の浴室を一目で気に入ったという。
鵜飼美知恵社長は「浴室前に設置した踏み台の高さはオーナーと共にセンチ単位で話し合いを行った。この物件はセンチ単位の寸法の工夫で成り立ったものだと思う」と語った。