築30年の空室8戸が満室

2017年08月28日 | リノベーション

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白色と木目で温かみのある部屋に改修

賃貸不動産の管理・仲介業の市萬(東京都世田谷区)が設計施工したのは、築30年で全27戸のRC造物件『ドミール稲城』だ。空室だった8室を、白の塗装と木目の温かみを生かし、古いながらも清潔感がある明るい雰囲気に改装し、改修後3カ月で満室にした。

場所は京王相模原線『稲城』駅から徒歩4分で駅から近いが、都心まで移動するには不便な沿線だという。そのため周辺にある駒沢女子大学や会社に通う20~30代の若年層の単身者をターゲットにリノベーションを行った。

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施工前は経年劣化が目立ち、1年近く空室が続いていた部屋もあった。間取りは1Kのままで、リビングの床を木目調のフロアタイルに替えた。ドアや窓など建具の木枠を白色に塗装することで、部屋全体の雰囲気を統一し、清潔感と明るさを取り戻した。天井には電流が流れるダクトレール式のスポットライトを設置しスタイリッシュ感を演出。

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内装のデザインだけでなく、女子大生が気にかけるセキュリティ面にも配慮した。全室にモニター付きインターフォンを導入し、集合ポストをダイヤル式ロック機能がついている商品に入れ替えた。共有部では、バイクや自転車が乱雑に置かれていた駐輪部を整備し、一台ごとのスペースを確保した。

家賃は約5000円アップの5万5000円で決まった。ターゲットにしていた近隣の学生が3部屋に、社会人の若年層が5部屋に入居した。スポットライトの照明を気に入り入居を決めたという。
市萬の久保明大氏は「白を基調として統一感を持たせることで明るい物件を演出し、若者に訴求した」と話す。

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