木板使い別荘風に改装
2016年07月07日 | リノベーション
2DKに住みたい単身者想定
越水隆裕オーナー(神奈川県川崎市)は所有する築35年木造アパート2DKをわずか約50万円で、工事中の内見で決まる物件へと再生した。
BEFORE
同アパート「キャムハウス」のリノベーションが成功した最大の理由は、間取りはそのままで、ターゲットをクリエイティブな仕事に携わる単身者にしたことだ。
「プライベートの部屋と仕事部屋と分けて使いたい人を想定しました」(越水オーナー)。
AFTER
内装は、すべての部材は変えずに改装することを意識した結果、モダンな和風の部屋に仕上がった。
キッチンダイニングの壁は木板を貼って、白色に塗装。
避暑地の別荘にいるような雰囲気を演出した。
施工は大工職人に依頼したが、その際にこだわったのは、木板と木板の間に隙間を作ることだった。
「手作り感が味わいとなるんです」と越水オーナーは語る。
AFTER
一方、和室だった2つの居室は床をフローリングに変更したものの、既存の襖をリメイクして再利用。
前入居者がペットを飼っていたため損傷がひどかった襖紙をすべて剥がし、骨組みと下地をこげ茶の塗料で塗装し、和の雰囲気を演出した。
入居を決めたのは単身女性カメラマン。
木板のキッチンダイニングと専用庭とウッドデッキが気に入ったのだという。
同アパートは築年数の古さもさることながら、最寄り駅から徒歩10分ほどかかる立地で、しかも、1階。
競争力の弱い環境の中で、家賃は工事前と同じ7万円だったが、ターゲット設定が奏功し、すぐに入居者が決まった。