選べる内装で店舗から住居に転用
2016年10月03日 | リノベーション
相場より1万5000円高く成約
ゆたかな不動産(甲府市)は飲食テナントを賃貸住宅にコンバージョンし、3週間で入居が決まった。
家賃は7万5000円で、相場より1万5000円ほど高い。
スケルトン状態で募集をし、契約者が3パターンの中から選んだ好みの間取りに改修工事をするというカスタマイズの案件だ。
施工前に入居を決めることでリフォーム費用を回収できなくなるリスクを低減した。
甲府市郊外に立つ、3階建て鉄骨造『カーサディエテルノ』の1階には定食屋が入居していたが、換気扇からの臭いが気になるため、退去後は住居に転用することになった。
当初はエステやマッサージなどの臭いがでないテナントを募集していたが、4カ月間も決まらなかった。
駅からは徒歩30分以上離れた場所にあり、店舗にするには駐車場が狭いことがネックになっていた。
募集時の室内は、広さ63㎡の一間で、床は土間のままだった。
提案した3パターンの内装は、土間のままの『フリープラン』、20㎡のフローリングを施工した『小上がりプラン』と、家の中心に小部屋を作り、その部屋の光が家全体を明るくともす『光プラン』の3つ。
県外から引っ越してきた20代のカップルは、小上がりプランを選択した。
収納棚やテーブルで室内を間仕切りし、自分たちのライフスタイルに合った間取りにできる点が決め手になったという。
淡いブルーの壁紙も入居者が選んだ。
キッチンは刷新し、スタイリッシュなステンレス製を設置した。
2つあったトイレは、1つを残し、もう1つはシャワーブースに変更した。
徒歩2分の場所に温泉があるため浴槽は不要だと考えた。
施工費用は約300万円で、1カ月かけて工事をした。
フローリングの貼り付けや、土間の塗装を入居者と一緒に行った。