子どもの遊び場の室内テラスで差別化
2014年12月06日 | リノベーション
三好不動産(福岡県福岡市)が手掛けたリノベーションで、賃料が1万6000円アップし、入居が決まったのが「柴戸ビル」だ。
物件は市営地下鉄姪浜駅から徒歩15分にある、築26年の4階建てRC造マンション。
原状回復では、家賃を大幅に下げることになりかねないと考え、管理部オーナーサービス課の瀬戸貴浩氏が、リノベーションを提案した。
ターゲットを30代夫婦に、幼稚園か、小学生くらいの子供一人のファミリーを想定。
コンセプトは「子供に優しい部屋」。
随所に子供が楽しめる仕掛けを施した。
周囲の物件との差別化になったのが、5.1畳の室内テラス。
3LDKのうち、角部屋の和室を7~8cmほど段差のある、タイル敷きの空間にし、キッズルームとして使えるようにした。
窓側の一部をチョークで落書きができるブラックボード仕様に。
キッチンからは、室内テラスが見えるようになっているので、母親も料理をしながら、子供が遊ぶ姿を見守れる。
入居したのは、ゼロ歳の子供が一人いる、30代夫婦。
瀬戸氏は、「案内に来て、奥さんが気に入り、すぐに成約になりました。室内テラスが印象に残り、自分が育児をしているイメージが湧いた、とのことでした」と、話す。
家賃は7万7000円から9万3000円に上がり、周辺の同じくらいの広さの新築物件とほぼ同じ賃料になった。
工事費は394万円。