入居者決定を先に行う「オーダーメイド賃貸」
2015年02月21日 | リノベーション
JR九州竹下駅から徒歩9分。
閑静な住宅街に佇む第9村上ビル。
築44年3階建て鉄筋コンクリート造りのその物件は、家賃4万8000円でも、なかなか入居者が決まらず約2年の間空室が続いていた。
そこで福岡リノベース(福岡県福岡市)は、リノベーション後の空室リスクを避けるため、入居決定後に工事を行う「オーダーメイド賃貸方式」を採用。
「自転車LOVERS~自転車を愛する人のためのお部屋~」というコンセプトで、Facebook広告やリノベーションに強い賃貸仲介会社、自転車ショップで入居者募集を行い、1カ月で、家賃1万円アップの5万8000円で入居を決めた。
リノベーションのポイントは、広い土間と既存のものを生かしたレトロ調のキッチン。
土間の壁部分には、今回のコンセプト核となる自転車が展示できる専用のフックが付いている。
また常備家具類も空間デザイン会社MACRI(東京都千代田区)がセレクトしたカラフルな色調の物を中心に設置されており、明るい空間が演出される。
総工費は、解体費を含み約150万円。
洗面台を新設したほか、浴室ガス給湯への変更、トイレ新規取替などで水回りに全体のうちの約46万円が費やされた。