外観を一新することで内覧者数の増加に成功
2015年10月08日 | リノベーション
JR学研都市線徳庵駅から徒歩8分、築40年のみゆきマンション(大阪府東大阪市)は
全13部屋中6室が空室となっていた。
外観を重点的にリノベーションすることで満室経営を実現したのは、
建物改修を手掛けるホープハウスシステム(大阪府豊中市)だ。
吉村心太郎社長によると、「部屋を探す人が、仲介会社で最初に見るのは台帳に掲載された外観の写真です。部屋の中を作り込んでも、外壁の写真で気に入られなければ、内覧すらしてもらえません」という。
改修前はグレー一色で無機質、長い築年数の経過が一目瞭然だったみゆきマンションの外観を一変させることで、内覧する人の数を増やすことに成功した。
before
最もこだわったのは使用する塗料だ。
セラミックの骨材を混ぜた特殊塗料を使用することで、大理石のような質感の仕上がりを実現した。
だが、吉村社長は住宅改修にあたって最も大切なのは、意匠性ではなく耐久性だという。
大きな道路に面した立地の場合、自動車やトラックが通過するたびに僅かな振動が発生し、一般的な塗料ではひび割れやクラックができやすくなる。
一方、今回使用した塗料は、一般的なものよりも弾力があるため、損傷ができにくくなるという。
「特殊塗料を使えば一般的なものと比較して初期投資額は増えますが、美観の維持や大規模改修時にかかる手間やコストを考えた場合、費用対効果は特殊塗装を使ったものの方が高いといえます」(吉村社長)
after
外壁の総工費はおよそ1100万円。
家賃は元々共益費込みで4万円だったところ、新婚やDINKSに人気を博し5万5000円で成約した。