彩ファクトリー(東京都港区)の内野匡裕社長は、これまで300棟近くのシェアハウスを見学し、そのうち12棟に移り住んできた。「特別な能力がなくても、人は互いに刺激を与え合い、未来の可能性を広げることができるのです」と、内野社長は語る。さまざまなコミュニケーションツールが生まれて人間関係が希薄になった時代に、煩わしい人間関係をあえて作り続けるIT畑出身者。その奇妙な構図の源流をたどる。
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。