設立から5年目で管理戸数3000戸に成長を遂げてきたアークマネージメント(東京都板橋区)。築30年以上の賃貸マンションへの大規模改修を管理とセットで提案し事業を拡大する。
警備会社と提携した見守りサービス付きで高齢者の入居を促進するなど、サービス開発も手掛け独自路線を突き進む。
これからの賃貸業界をどう見据え、ビジネス展開を行うのか。管理増加を最重要課題に掲げ、さまざまなアイデアを練る小山友宏社長に話を聞いた。
築古管理が5割でも入居率96%を維持
亀岡 アークマネージメントという社名なのですね。
小山 アークとはアルファベットで「arrc」と書きます。管理会社として大切にしている、提案力、募集力、対応力、地域密着力を英語で表現したときの頭文字からとってアークと名付けました。
亀岡 賃貸管理は何戸ほどですか。
小山 会社設立から5年目で約3000戸です。別に500戸ほど別会社で賃貸マンションを保有しています。実は全国賃貸住宅新聞のファンで、前職時代からもう20年くらい読んでいます。
亀岡 そうですか。賃貸住宅業界は100万戸クラスの会社が存在感を示し、量対量で対抗する時代になっています。中小規模の会社が大手に対抗するにはどうすればいいと思いますか。
小山 さらに規模を拡大して、大手の一角に食い込むつもりなのですが。どんな策があるのでしょうか。
アークマネージメント
小山 友宏 社長
1972年5月9日、東京都板橋区生まれ。 立教大学経済学部経営学科卒業後、1年ほど友人の会社を手伝った後、父親の経営する設計事務所、仁幸に入社し賃貸管理・仲介を手掛ける。 24歳でゼネコンに転職。4年後、仁幸に戻るも、賃貸管理ビジネスに将来性を見いだし2013年、アークマネージメント設立。大規模リノベーション商品の『リノアーク』などで管理受託につなげる。
- アークマネージメント
- 本社所在地 : 東京都板橋区高島平8-13-8 第一北野ビル2階
- 設立 : 平成25年8月26日 社員数 : 43名人 資本金 : 300万円円
- 事業内容 : 建物の総合管理業、建物のコンサルティング、補修営繕工事、土地・建物の有効利用活用
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。