全国に7萬6000人ほどいる税理士の中で、不動産投資を積極的に行い、不動産賃貸収入年間8億円もある税理士がいる。税理士法人鳥山会計(埼玉県志木市)代表社員の鳥山昌則税理士だ。自身の家主として実践している節税方式を強みに、不動産オーナーの顧客を増やしている。自身を「闘う税理士」と呼ぶ鳥山税理士が今後どのような展開を考えているのか、話を聞いた。
銀座にビル購入 立地重視で120億投資
亀岡 税理士というのは、権力に弱い人が多いですね。うちは税務署が来たら、しょっちゅうケンカしていました。
鳥山 そうですか。私の場合はそういう顧問先の方が助かります。私も「闘う税理士」として、税務署と闘っていますから。
亀岡 うちはマスコミでしょ。権力に抵抗することが重要なんですよ。税務署が来ると、こちらも頭の体操になります。私は税務については専門家ではありませんが、これまでの取材活動で得たいろいろな知識が役立っていることもあります。例えば、新聞の購読料については売り上げではなく、「前受金」として会計処理をしていますが、これも取材先でプリペイドカードの発行の話をしていたときに知りました。
鳥山 なるほど。亀岡先生はこれまで多くの経営者にお会いになっているから、さまざまなことが自身の経営にも生きていらっしゃるのでしょうね。私も税理士として、顧客に最適な節税方法を提案しています。
鳥山 昌則 代表社員
1959年2月12日、福井県勝山市生まれ。福井県立短期大学経営学科卒業後、税理士を目指し上京。86年に税理士登録。89年事務所開設、宅地建物取引業免許取得。99年不動産部新設。 2014年、税理士法人鳥山会計設立し、代表に就任。趣味はギター、スキー。
- 本社所在地 : 埼玉県志木市本町4―14―2鳥山ビル
- 設立 : 昭和61年4月1日 社員数 : 65名人
- 事業内容 : 起業家支援、不動産経営のサポートおよび実践、財産運用プランの作成、事業承継・相続対策業務、財務計算業務、商業登記業務、経営分析・診断・コンサルティング、税務相談税務申告・税務代理業務など
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。