アーバン企画開発管理(神奈川県川崎市)はアーバン企画開発(同)の管理強化のために2011年に設立した子会社だ。2社合わせ現在の管理戸数は5200戸。親会社から管理物件の移管を進め、分業で管理機能強化を図る。「管理戸数を増やすためには受け皿となる管理業務の効率化が優先課題だ」と語る三戸部正治社長に今後の展開を聞いた。
2011年に子会社設立地域密着の不動産会社
亀岡 お会いするのは初めてですか。
三戸部 私は初めてですが、父が20年前にお会いしています。父はアーバン企画開発の社長をしており、私はアーバン企画開発の専務と子会社であるアーバン企画開発管理の社長を兼任しています。川崎市・横浜市のエリアで主に賃貸住宅の管理・仲介をしています。
亀岡 似たような名前の会社ですね。それぞれどんな事業を手掛けているのでしょうか?
三戸部 現在、組織改革を進めていますが、親会社であるアーバン企画開発は管理物件の受託として営業やリフォーム提案と、賃貸仲介をメーンにしています。私が社長を務める子会社では、受託した物件の管理を担っています。具体的な業務内容は管理物件の原状回復および建物の維持、家賃や入居者の管理、契約・退去時の書類作成、入居者およびオーナーの対応などを行います。既存の管理物件を親会社から移管している最中ですが、近いうちにすべての管理物件を子会社に移し分業体制を構築します。
亀岡 2社合わせて管理戸数はどれくらいですか?
三戸部 グループ全体で管理戸数は約5200戸です。ほかに家賃回収以外の管理業務をサポートしている物件が3000戸ほどあります。駐車場の管理も3600台ほどありますね。仲介店舗は5店舗で、賃貸管理・売買・コンサルティング・リノベーションなど含めると10拠点に展開しています。
アーバン企画開発管理
三戸部 正治 社長
1971年4月8日生まれ。神奈川県出身。大学卒業後、神奈川県内で中堅総合建設会社に就職。施工現場管理に従事しながら、一級建築士などの資格取得。不動産に関心を持つようになり、28歳の時に父親が経営していたアーバン企画開発(神奈川県川崎市)に入社。
- アーバン企画開発管理
- 本社所在地 : 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-16-4
- 設立 : 2011年8月
- 事業内容 : 土地有効活用提案・企画、アパート・マンション等の設計・監理・空室・滞納保障・一括借り上げ、リノベーション
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。