賃貸管理戸数が3万戸を超える三好不動産(福岡市)は福岡から賃貸業界をリードしてきた。家主への相続コンサルティング事業を強化し、建物管理から資産管理にシフトすることで事業領域の拡大と収益性の向上を図るとともに、そのノウハウを業界内に広めてきた。「存立基盤は人財にあり」と、スローガンを掲げる三好修社長に現在の取り組みと今後の展望を聞いた。
120歳まで生きるマラソンで健康増進
亀岡 お久しぶりですね。10年ぶりぐらいでしょうか。
三好 以前お会いしてからそんなにたちますか。先生はおいくつになりましたか。
亀岡 今年で92歳です。もちろん毎日出社していますよ。
三好 私は今63歳ですが、もう60年、120歳まで生きるつもりです。平均寿命まであと20年しかありませんが、私が80歳になるころには今より医療や健康科学が進歩し、日本人の平均寿命がもっと延びると思います。健康長寿の秘訣は何ですか。
亀岡 よく歩くことですね。
三好 そうですか。私は趣味がマラソンなので、長生きできそうです。
亀岡 それはいい趣味ですね。
三好 今20歳の子が100歳まで生きる可能性が50%もあるようです。100歳まで生きることが珍しくない世の中になっています。亀岡先生は時代を先取りして元気で長生きされていますね。
亀岡 やりたいことがまだまだあるのです。この亀岡取材班グループでは現在18種類の媒体を出版していますが、それを50媒体に、イベントを100に増やしたいのです。
三好 イベントとは賃貸住宅フェアのことですか。
亀岡 そうです。すでにグループ会社で多くのイベントを開催しています。これら賃貸住宅フェアのようなイベントは第四のメディアだと位置づけています。雑誌や新聞などの紙、ラジオやテレビなどの電波、そしてインターネット、その次なる媒体がイベントなのです。実際に見たり触ったり、体験しながら情報を得る場として、ビジネスや娯楽、さまざまなシーンで求められてくるでしょう。
三好 イベントが新しい媒体とは面白いですね。
三好不動産
三好 修 社長
福岡市出身、1955年2月1日生まれ。西南学院大学法学部法律学科卒業後、積水ハウスに就職。80年に三好不動産に入社、92年に常務、98年に社長就任。趣味はマラソン。毎年、不動産業界の経営者仲間とホノルルマラソンに出場している。
- 三好不動産
- 本社所在地 : 福岡市中央区今川1-1ー1
- 設立 : 1951年7月 社員数 : 約400人人 資本金 : 5000万円円
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。