福岡市から大阪、東京に進出し、5年間で管理戸数2300戸まで増やしたGoodリアルエステート(東京都港区)。詳細なマーケット分析によるリーシング力を強みに機関投資家からのプロパティマネジメント(PM)受託を伸ばしてきた。「この実績を生かし今後は個人投資家からの管理獲得にも注力していく。2022年までに管理4000戸を目指す」と語る稲富誠治社長に話を聞いた。
福岡市から進出5年で2000戸増
亀岡 福岡から進出してきたと聞いています。
稲富 当社は福岡市で約1万戸を管理するGood不動産のグループ会社として設立しました。2013年12月に大阪で約350戸の管理受託からスタートし、現在は約2300戸を大阪と首都圏で管理しています。
亀岡 エリアで分業をしているのですね。どういったきっかけで大阪の管理を受託したのですか。
稲富 もともと福岡で管理を任せてもらっていたAM会社からの受託です。大阪で運用している物件のPM会社を変えたいと相談がありました。
亀岡 地方で力をつけて大阪や東京の市場に挑戦すると事業として失敗しにくい。いい方法ですね。
稲富 福岡ではGood不動産が地域に根差した管理会社として事業を手掛けていたので、別会社としてGoodリアルエステートを設立しました。当初、Good不動産の代表が当社の社長を兼任していましたが、AM会社とのつながりを深めさらに戸数を増やすため、私が社長につきました。おかげさまで着実に管理戸数を伸長し続けています。2015年に1000戸、2016年に1500戸を超えています。現在2300戸の内訳は、大阪が1700戸、首都圏が600戸です。
亀岡 どのように増やしてきたのですか。
稲富 既に取引があるAM会社に実績を評価され、別の物件を任せていただくことで戸数を増やしてきました。
Goodリアルエステート
稲富 誠治 社長
Good不動産(福岡市)専務を兼任。創業メンバーの一員として、2008年に設立したGood不動産の専務取締役に就任。営業部門の統括責任者として収益不動産の売買とファンド物件のプロパティマネジメント(PM)に携わる。2015年12月Goodリアルエステートの社長に就任。
- Goodリアルエステート
- 本社所在地 : 東京都港区西新橋3-2-1 Daiwa西新橋ビル2F
- 事業内容 : プロパティマネジメント業務、リーシングマネジメント業務
経済評論家 亀岡 大郎 氏
大正15年京城生まれ。新大阪新聞経済部長を経て、経済評論家となる。文藝春秋、サンデー毎日など一流紙で、経済・財界問題を中心に、精力的な活動を続ける一方で「自動車戦争」「ゲリラ商法」「IBMの人事管理」などベストセラー多数。