投資用区分開発 大手の参入進む

オリックス不動産(東京都港区)が、投資向けマンション分譲事業を開始する。新ブランド「クロスベル」シリーズを立ち上げ、第一弾物件となる「クロスベル森下」を開発、6月5日から正式に販売をスタートした。
「クロスベル森下」は総戸数45戸の投資用ワンルームマンション。1K、広さは21・75平方mから22・94平方m。価格帯は1690万円から2050万円。想定利回りは5・3%から5・7%。
主な販売対象は、会社員やOLなどの個人投資家層。セミナーの開催を通じて、「年金づくり」などの資産形成ニーズに応える商品として提案していく。6月13日、7月4日に「マンション投資セミナー」を予定している。新聞広告等を通じて告知し、毎回100人規模で開催する。
オリックス不動産は15年ほど前から賃貸マンションの開発事業を展開してきた。マンションデベロッパーや不動産ファンド、個人資産家層への1棟単位での売却が主。これまでにおよそ150棟7000戸を市場に供給してきた。「『クロスベル』シリーズの開始により、個人資産家への分譲という第4の出口戦略を描けるようになった」(オリックス不動産 真保雅人住宅開発事業第三部長)
販売に先行して5月1日から入居者募集を開始しており、募集した43戸はすでに申し込み。
投資用ワンルームマンションの分野は、主として独立系デベロッパーが展開してきた。大手資本が事業主として前面に出てくるケースは少なかったが、最近は野村不動産アーバンネットなど大手の参入が相次いでいる。
背景にあるのは不動産不況だ。ファンドやデベロッパーが弱体化する中、唯一残された投資家層である個人を対象にした商品化が相次いでいる。

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