法改正見据え、少短各社が新商品

遺品整理費用など補償内容を拡充
少額短期保険各社が、来年5月末に控える保険業法の改正を見据え、入居者から選ばれる保険商品開発に注力している。
エース賃貸少額短期保険(東京都品川区)は12月1日、家財総合保険「エース・マイルームプラン」の補償内容を拡張させた「新エース・マイルームプランSE(Something Extra)」の販売を開始した。
拡張したのは補償の範囲。
従来商品では、浴槽や洗面台、トイレタンクの破損、室内外の温度差により生じる網入りガラスの熱割れなどは補償の対象外だったが、新商品はこれらも保険金を支払いの対象に加えた。
「親会社であるエース保険との連携や、代理店の不動産会社へのヒアリングでデータ収集・分析を行い、弊社を含めほとんどの商品で対象外になっていた項目を特約として追加しました。物干し竿で窓ガラスを割ってしまった場合なども補償の対象になります」(同社の篠原俊裕社長)
なお、特約はルームプランの利用が前提で、追加保険料は2年間で1800円になる。
e-Nett少額短期保険(東京都港区)が12月1日から販売を開始したのは「賃貸住宅補償総合保険(ペットネーム:新バリュープラン)」。
従来の商品から補償内容を大幅に拡充した「プレミアムプラン」と、補償内容を充実させた「スタンダードプラン」の2コースを展開。
保険金額も200万円から1000万円まで50万円刻みの17パターン(プレミアムプラン保険料は18000円~、スタンダードプランは15000円~)を用意した。
「新バリュープラン」は、代理店に行ったアンケートをもとに開発。
「プレミアムプラン」には、入居者が孤独死した場合の「借用戸室内死亡修復費用」や「遺品整理費用」を加え、温度差による窓ガラスの熱われにかかる修理費用も補償できるようにした。
また、いたずらやピッキング被害にあった際の鍵交換費用や、寒冷地で多い凍結した水道管の解氷にかかる費用なども補償する。
家財の「不測かつ突発的な事故」の免責金額は3万円から1万円に引き下げ、「修理費用」の免責金額は3000円から免責なしに改良した。
同社では新商品の投入に合わせ、保険申し込みをパソコン・スマートフォンで完了させるWebシステム「e-Net α(アルファ)」も開発。
ペーパーレス化を実現し、クレジットカードやコンビニで保険料の支払いができる収納の仕組みと合わせ、保険業務の効率化を進めている。
改正保険業法では、顧客の意向を聞かずに、特定の商品を勧誘することを禁じている。

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