空室対策に風景壁紙

収益不動産を販売するFan’s(ファンズ:東京都渋谷区)は16日、『帰ったら海外』シリーズと題し管理物件の4戸の壁一面を風景画像に変更した。入居者が自宅に居ながらまるで海外にいるかのような雰囲気を感じてもらい、入居者獲得につなげる狙いがある。
建物は横浜市営地下鉄「阪東橋」駅から徒歩4分のRC造全37戸『プレセダンヒルズ阪東橋』の5畳の1K。家賃はもともと周辺相場より1万円高く8万3000円程度。4戸の居室にはそれぞれスペインのサグラダファミリア、フランスのエッフェル塔、アメリカのグランドキャニオン、阪東橋の語呂合わせで海中を泳ぐバンドウイルカの壁紙を張っている。


同社では3年前、東京都北区王子エリアの管理物件でイタリアのヴェネチアの写真を引き伸ばし、壁一面に張って入居者を募集したところ、「開放感がある」ことを理由に銀行員の女性が入居。周辺相場8万円のところ、10万円で成約した実績がある。管理物件約900戸のうち、全体の入居率は98%だが、今回壁紙を変えたプレセダンヒルズ阪東橋の入居率は、家賃や間取り、設備などが類似した物件が周辺に多いことが原因で8割程度。そのため、家賃を下げずに付加価値を与える方法を試験的に導入し入居者獲得を目指す。
事業本部の大木大輔部長は「賃貸住宅に個性を持たせる差別化は重要。次は映画のキャラクターなど、版権の発生するものをコンセプトに据えるシリーズを取り入れていきたい」と話した。

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