駐車場ビジネス広がる選択肢

IT化により駐車場ビジネスに選択肢が増えてきている。特に駐車場シェアリングサービスは、各地でのイベントニーズも取り込み登録駐車場、利用者ともに増加傾向にある。
akippa(アキッパ:大阪市)の運営するサイト『akippa(アキッパ)』は1年半で拠点数が7500カ所から1万9000カ所に倍増したことが12日、本紙の取材で分かった。レオパレス21(東京都中野区)やシノケン(東京都港区)など不動産会社大手とも提携している。同社の営業部で顧客開拓を進め、不動産会社の提携先は500社を超えるという。管理する駐車場の空きスペース活用としてオーナーに提案してもらい登録台数を伸ばす。
軒先(東京都千代田区)の運営する『軒先パーキング』も登録台数が1年半で3500台から7000台になった。同社は自治体との連携を強化する。大規模なイベント会場周辺から徒歩15分以内に土地を持つ地主に期間中の利用に備えての登録を呼び掛けて登録を増やす。ある自治体の要請を受け、アイドルのライブ会場周辺で700台分を確保したという。
駐車場は分や時間単位で貸し出すコインパーキング、月極めが中心だったが、駐車場シェアリングの登場が場所貸しの可能性を広げた。使わない自宅の駐車スペースを貸し出したり、賃貸住宅の空き駐車場を貸し出したりと、有効活用の幅が広がってきた。さらにインターネット上で予約し、オンラインで決済できる便利さが利用者数を増やしている。akippaの金谷元気社長は「駐車場シェアリングの認知は、利用価格の安さよりも、予約の便利さが重要視されている」と語った。


そんな動きを受けて、IoT駐車場サービスも登場してきた。NTTドコモ(東京都千代田区)は2016年6月から『docomoスマートパーキングシステム』を始動。駐車場にセンサーを置くことで、登録駐車場が満室か空室かがリアルタイムでサイト上に反映される。シェアリングの課題の一つであった、不正駐車で予約車が止められないなどの課題を解決することが可能になる。すでに都内で40台の登録があり、今後は全国展開を視野に入れる。
ソフトバンクは今夏をめどにIoT駐車場シェアリングサービスを実働する。
各社ともにコインパーキングよりも導入コストが安く、管理の安全性や業務効率化をうたい、市場でのシェアを伸ばす狙いだ。

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