管理会社と連携強化

東京電力エナジーパートナー(東電EP:東京都港区)と電力流通クラウドシステム開発のパネイル(東京都千代田区)は4月24日、電気やガスを全国販売する共同出資の新会社PinT(ピント:東京都千代田区)を設立した。2020年度末までに全国で契約数150万件を目指す。
PinTは電気やガスの小売りを商材に、不動産や金融、保険などさまざまな業種と提携を進める。その一つとして、賃貸管理会社を対象とした管理システムサービス『PinT with 賃貸(ピントウィズ賃貸)』を、1日から沖縄県を除く全国で開始した。
『PinT with 賃貸』は、PinTの電力プランを契約した入居者や、現在空室となっている居室の電気使用について専用ウェブサイト上で一括手続きでき、入居者が入れ替わるたびに電力会社と契約する手間が省ける。入居者の照会や契約状況は一覧で閲覧でき、電気代の請求に関わるデータはダウンロード可能で、請求業務の一切をウェブ上で完結できる。インターネットの接続環境があれば、導入費用は原則かからない。
また、不動産会社が管理物件の入居者へPinTの電力プランを提案し、契約に至った場合は、PinTが手数料を支払う。手数料率については今後検討するという。
このほか電力小売り『PinTでんき』を6月1日からサービス開始、追って契約者を対象にした『PinTガス』も準備中だ。


パネイルは電力小売り会社のせとうち電力(香川県高松市)を傘下に持っており、せとうち電力に東京電力エナジーパートナーとパネイルが共同出資し、商号をPinTに変更する形で発足。所在地はせとうち電力の東京支社を本社とした。東京電力エナジーパートナーとしては初の同業者との提携で、PinTは電力小売り事業のサブブランドとして機能する。
PinTの田中将人社長は「賃貸住宅の分野は非常に魅力的なマーケット。管理会社が組むことで、電気が通った状態で入居前の内覧や清掃、物件の引き渡しが可能になり、引っ越しであわただしい入居者の手間が軽くなる。管理会社にとっても他社との差別化につながる」と語った。

関連記事