社宅をコミュニティ賃貸へ

大和ライフネクスト(東京都港区)は、相模女子大学(神奈川県相模原市)と産学連携で進めているコミュニティ型賃貸住宅『L-commu+PLUS(エルコミュプラス)相模大野』(神奈川県相模原市)の企画・設計・賃貸・運営プロジェクトにおいて、6月中旬から学生の提案を踏まえたリノベーション工事を開始する予定だ。
同社では築22年の社員寮を昨年12月に購入。多世代コミュニティ賃貸『クルム浜田山』などの実績のあるコプラス(東京都渋谷区)が、コミュニティ賃貸としての提案を打診し、企画として関わりながら事業化が進められることになった。
『L-commu+PLUS相模大野』は37戸ある3LDKのうち、30戸について設備の取り替えなどの最低限の修繕を行い今年2月に第一期の入居者募集を行った。家賃は近隣の相場に合わせた12万9000~13万8000円(管理費込み)で、現在8戸が契約済みだ。「何室かは、友人など連名のルームシェアに対応する予定。多世代をミックスすることで空室リスクが減り、入居者にとっても、他の世代とのコミュニケーションが図れる」(コプラス・コンサルティング事業部PMグループ久保有美氏)と、さまざまな世代が入居できるように検討をしているという。
コプラスが今回、『L-commu+PLUS相模大野』にコミュニティ賃貸としての可能性を見いだした大きな理由は、もともと1階にあった「集会室」だ。「集会室がもともとあるのとないのとでは大きく違う。1戸つぶしてコモンルームにするのも良いが、あるものを活用した方が良いと思う」(同)


この「集会室」もグランドオープンのタイミングでコモンルームとして生まれ変わる。地元の相模女子大学と共同研究事業としてコモンルームの空間とコンテンツについてワークショップを行い、産学連携を実践する新しい賃貸住宅の取り組みとなる。コプラスの青木直之社長が九州大学工学部建築学科卒であることから、相模女子大の教員とも交流があり、共同研究の話が進んだ。
学生らはコプラスとともに毎週一度、ワークショップを行いコモンルームのコンセプトを固め、4月5日には、5人ずつ2チームでの最終プレゼンを行った。これから最終的な方向性を決定し、これを踏まえた工事を6月中旬開始予定。また残る住戸のうち2戸は学生自身の手によるリフォームの上、9月から入居開始する計画だ。グランドオープン後のコモンルームの管理運営はコプラスが行なっていく予定だ。

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