情報付きパノラマ画像

部屋探しにおいて顧客の満足度を追求している創業間もない企業3社を紹介する。今までにありそうでなかったビジネスアイデアが未来の賃貸業界を変えていくかもしれない。
リーシングに使用する部屋の写真撮影と間取り図作成を代行するリブ・サーチ(福岡市)は2017年2月にサービス提供を開始し、約1年半で60社の取引先を開拓した。対象エリアは主に福岡市内で、将来的には全国展開を目指している。
写真はプロのカメラマンが撮影する。外観は晴れた日に必ず青空が写り込むように、室内は天井と床の面積を均一に保ちバランスよく、見る側にストレスを与えないよう細かいルールを設けている。間取りは部屋探しの際に役立つ情報を盛り込んでいる。テレビ線やコンセントの位置、カーテンの寸法、家具や家電を置けるか判断するための壁の幅などを間取り図に表記している。費用は1物件3000円~で、25枚以上の写真と間取り図がセットになっている。
5月からは『360度パノラマVR代行サービス』を開始した。これは空室物件を360度カメラで撮影し、間取りと同じようにコンセント位置や寸法を画像に加え、提供する。不動産会社はこの画像を、VR内見やホームページ紹介に活用することができるもの。


最近は中小の不動産会社に加え、1万戸以上を管理する地場大手企業からも引き合いが増えたという。不動産会社は写真撮影をアウトソーシングすることで、コストの固定化や店舗スタッフの生産性向上、長時間労働の是正などを期待している。加えて、見栄えのいい写真と情報量が多い間取りを公開することで、反響を増やしたいと考えている。
需要が高まっている写真撮影代行事業において、写真や間取り図を他の不動産会社が有料でダウンロードできる仕組みが同社の特徴だ。大手ポータルサイトでは、同じ建物や部屋の広告を複数の会社が別々に出しているケースがよくある。どの広告も同じ物件であるのに、写真が違うため消費者を混乱させてしまう。同社がつくった写真や間取り図を発注した会社だけでなく他の不動産会社も使用することで、混乱を回避し、リーシングを強化することができる。ダウンロードできる物件は今夏、1000物件に達する勢いだ。
「部屋探しをする消費者に、分かりやすく正確な内容が伝わるよう物件情報の質を高め一定の水準に保つことで、業界に貢献していきたい」と福井社長は展望を語る。

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