賃貸住宅フェア2018大阪 立ち見客続出

来場者は大阪だけにとどまらず関西の各方面から、家主や不動産会社、その他関連企業が集い、会場は熱気に包まれていた。セミナーは7カテゴリー65講座を設け、人気講師や名物大家による講演には立ち見客が出るほど盛況となった。出展ブースは最新設備や低コストの空室対策を提供する企業が顔をそろえた。112社191コマのブースには、新たな投資手法や物件価値の向上を求める人でにぎわっていた。今年はリフォーム産業フェア住まい×介護×医療展も同時開催。インテックス大阪の4・5号館を使用し、様々な業種の来場者が一堂に会した。


関西では、インバウンド需要が賃貸業界にも波及。大阪市が特区民泊制度を採用していることもあり、空き物件を宿泊事業へ転用する動きが見られている。一方で、郊外では人口減少や高齢化の影響が大きく、空き家率は上昇傾向にある。来場者は、賃貸住宅にこだわらない貸し方や、家賃アップのための設備投資などの情報を得ようと、セミナーやブースを回っていた。
2日間で聴講数が最も多かったセミナーが、小川拓史オーナー・細川裕之氏両名による『オンボロ長家・古ビルを人気物件に!半歩先行く賃貸経営術』だった。立地の悪い木造の築古物件を、若者が集うシェアハウスに改修した『大正ヨリドコメイキン』や、ビルの一角をコワーキングスペースとして満室稼動する『ヨリドコワーキン』の事例を紹介。コミュニティーを利用した集客方法などを解説した。聴講者の一人、中嶋章二オーナー(大阪府和泉市)は、築25年4階建ての賃貸マンションを所有。「コワーキングスペースという貸し方は勉強になった。所有物件がワンルームなので、取り入れられる部分は参考にしていきたい」と話す。
5棟64戸を所有する石富暁博オーナー(大阪市)は、「コストをかけない空室対策に興味があった」と同セミナーを聴講。自身は豊中市内でシェアハウスを運営するなど、既存の賃貸住宅にこだわらない貸し方にも積極的だ。「立地がよければ、新たな事業にも目を向けたい」と、初めてのフェアでもしっかり収穫はあったようだ。

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