民泊で収益向上図る

約5000戸を管理するアルコ(福岡市)は2日、管理物件の賃貸住宅において、1棟のうち数戸で民泊事業を開始した。簡易宿所の営業許可を取得して運営をする。事業主はオーナーで、運営は楽天LIFULLSTAY(楽天ライフルステイ‥東京都千代田区)に委託した。
管理物件の空室対策や収益性の向上を図るために、新たな運用方法として民泊に着目。新法では年間180日しか運用できないため、集合住宅の1泊から営業できる簡易宿所で運用。民泊運営で収益アップを図りたいオーナーの要望もあり実現した。予約や宿泊者対応は楽天LIFULLSTAYに任せるが、建物や設備管理、清掃、リネン・アメニティ交換などはアルコがサポートし、ランニングコストの削減に努める。賃貸住宅での民泊運用実績を構築し、不動産オーナーの資産活用コンサルティングの強化や管理獲得につなげたい考えだ。
民泊営業を開始したのは福岡市中央区にある2棟の管理物件。1棟は築5年の木造アパートで全6戸中空室の1戸で民泊を開始した。約35m2の1LDKで一般賃貸だと家賃は6万5000円。民泊では5人まで宿泊可能で、宿泊料は1人1泊2500~3000円。月の売り上げ7割稼働で27万円、管理手数料や運営代行料を差し引くと11万円程度になる想定だという。


もう1棟は築35年のワンルームマンション。全18戸中空室の4戸が対象。約20m2で、3人まで宿泊できる。
既存入居者に対し建物内で民泊運営を行うことを告知しているが、苦情などはない。今後運営状況を見ながら、民泊運用する住戸を増やしていく意向だ。金満常務は「営業許可を取るのもノウハウの一つ、申請業務も全て社員で行った。転用する物件の適性を見極めることも重要だ」と語る。
福岡市では条例によって旅館業法の規制が緩和されており、改修コストを抑えて1室から簡易宿泊の営業許可を取得することができる。

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