府川 誠二 社長

スマートホームとチャット機能を融合

府川 ロケットベースの府川と申します。

亀岡 ロケットでも造っているのですか。

府川 笑。ロケットのように打ち上がりたいという意味を込めております。ロケットを打ち上げるためには発射台が必要ですが、まずはその土台となるサービスを固めています。

亀岡 具体的にはどんな仕事をしていますか。

府川 IoTを活用したスマートホームや不動産会社と入居者をつなぐコミュニケーションアプリ『RocketHome(ロケットホーム)』を開発しております。入居者は、空調や照明などの家電をアプリで遠隔操作できたり、水漏れなどの生活トラブルが起きた際にコールセンターに連絡することができます。管理会社とも気軽にチャットでやりとりができます。管理会社側にとっては、入居者が検索サイト上で調べた内容を基に退去する可能性があるかどうかという『退去予測』をする機能もついております。

亀岡 今の時代はスマートフォンで何でもできますね。退去時期まで予測できるとは面白い。

府川 ありがとうございます。入居者のウェブ検索結果などから、その人が何カ月後に退去する可能性が高いかをビッグデータから推測することができます。この結果を管理会社が知ることで入居者へ新しい物件を紹介したり、コンタクトを取るきっかけとすることができます。現在は、学生寮やシェアハウスで導入されています。

亀岡 システムを活用し始めたのは証券業界が早かった。野村証券や大和証券はいち早く株価の予想にデータ分析を取り入れていました。それが今では当たり前となっています。

府川 システムについても詳しいのですね。

亀岡 IBMにはよく出入りしていました。

府川 IBMといえばパソコンの原点ですね。

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亀岡 1984年に執筆した『IBMの先端技術』という本を含め、IBMに関わる本は4冊出しました。

府川 4冊とはすごいですね!

亀岡 執筆をした場所は社長室の隣の部屋で、当時の広報室長があらゆる資料を持ってきてくれました。IT業界の人たちはとにかく説明が下手です。素人にはさっぱり意味が伝わらない。目を見張るような技術を開発しても、そのすごさが伝わりにくいのです。それをわかりやすく書きました。

府川 今の言葉はドキッとしました。私も自社のサービスをうまく説明できているかはわかりません。

亀岡 会社を大きくするためには、社名を売る必要があります。同時に、何をしている会社かということがわかりやすくなくてはなりません。素人でもわかるように技術を説明するのは難しいですよ。例えば半導体。うまく説明できますか。

府川 まったく自信がないです。

亀岡 部屋の電気のスイッチを高速でつけたり消したりできますか。人間の力では限界がありますよね。それをコンマ何秒の世界で何万回もオンオフを切り替えることを可能にするのが半導体です。

府川 非常にわかりやすいです。社名を売って、どんな技術を持っているのかをうまく説明できなければいけませんね。

(続きは本誌で)

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