佐藤 洋 社長

旅行業界から転身突然の社長就任

亀岡 大分から来たそうですね。

佐藤 大分市内を中心に賃貸住宅約7000戸、駐車場約3000台の管理と、仲介事業を手掛けています。私は2代目で、父が創業した会社を継いで12年目になります。

亀岡 かつて大分合同新聞にはよく行きましたよ。今でも地元で一番購読されている日刊紙で、長野一家が経営しています。同じように、佐藤社長も父親の会社を継いだのですね。いつ会社を継ぐ決心をしたのですか。

佐藤 29歳のころです。子供のころは親の会社を継ぐつもりはありませんでした。大学を卒業後、旅行代理店のHISで働いていたのですが、売り上げから労務面まで店舗運営を任されていたので、経営に関心が向くきっかけになりました。会社を継ぐ決意を固め、大和ハウスに転職し不動産事業を学んでから大分に戻りました。

亀岡 事業承継は順調でしたか。

佐藤 それが突然でした。私が大分に戻って入社した数日後に父は心筋梗塞で他界したのです。前日までいつも通り元気だったので、とても驚きました。

亀岡 突然、会社のかじを取ることになったわけですね。苦労も多かったでしょう。

佐藤 社長に就いた2007年4月当時は売買仲介が売り上げの8割を占めており、会社にビジョンや理念がなく個人プレーヤーの集団のような状態でした。愛社精神と志を持って働ける職場にしたかったので、毎年新卒採用することを決めました。そのためには賃貸仲介と管理を伸ばしていく必要があると思い、主力事業をシフトチェンジしていきました。

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亀岡 社内の反発もあったのではないですか。

佐藤 多くの社員が辞め、人間不信になりそうなこともありました。ただ第二創業と考えれば、多少の新陳代謝は必要だったと思います。新卒採用に関しては10年から継続的に行っています。例年5~7人ほど採用し、社員教育にも注力し社員が定着しました。現在は105人ほどいます。家業から企業への脱皮を目標に掲げてきました。

亀岡 社員研修ではどのようなことをしていますか。

佐藤 新人、中堅、マネージャーと役職や職種に応じた研修があり、時には私自身も講師に立ちます。9月には内定者を集め宅地建物取引士の試験勉強を合宿で行っています。管理職を育てることが現在抱えている課題の一つです。

亀岡 仲介店舗は何店舗あるのですか?

佐藤 賃貸仲介メーンの7店舗とは別に、法人営業や売買専門の拠点があります。売り上げ構成でいうと、管理が4割を占め、残りが賃貸仲介と売買です。ほかに収益不動産を数棟所有しているので、若干の家賃収入もあります。営業範囲は大分市、別府市、臼杵市、日出町ですね。

(続きは本誌で)

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