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【賃貸住宅フェア 2018in名古屋 セミナーレポート】東海エリアの入居者トレンド

東海エリアの入居者トレンド
リクルート住まいカンパニー(東京都港区)
池本洋一編集長

東海エリアの入居者が賃貸契約を結ぶまでに内見した物件は2・8件、訪問した店舗は1・6店、成約までの日数は22日というデータがあります。内見した物件が少ないのは、インターネットで下調べしているからです。この傾向は年々高まり、写真掲載点数も増えてきました。しかも、入居者の多くはスマホで情報を集めるので、スマホ上で物件がよく見えるかどうかで勝負が決まると言えます。管理会社の場合、インスタ映えした写真でフォロワーを多数獲得している人がいたら、積極的に採用すべきでしょう。
愛知県の賃料は2012年以降、株価と連動して上がっています。愛知県全体ではファミリー向けがやや下降傾向に対し、シングル向けは上昇傾向ですが、エリアによって異なります。
名古屋市内で顕著なのは再開発があった名古屋駅周辺で、全体的に大きく上昇しています。新築分譲マンションについても同様ですが、従来、人気の高い東山線の東側では、ファミリー向けの家賃が落ち着いてきました。これは東京における世田谷区と似た傾向です。新築分譲マンションの買い手が投資層ではなく実需層で、これ以上の上昇についていけなくなったことを意味し、賃料もそれに伴って落ち着いたと考えられます。逆に昭和区では全体的に下降傾向にあり、名古屋市内でもエリアによるバラつきがあります。
名古屋市外でも、再開発が進んでいる常滑市は絶好調です。再開発エリアの賃料が堅調な理由は、そこに大きな雇用が生まれることが挙げられます。近年は共働きが増え、人々は職住近接を求めているため、こうした雇用があるエリアの賃料が上昇傾向にあると考えられます。


つぎに入居後に望む改善点の1位は遮音性、2位は断熱性で、具体的には結露や黒カビなどが挙げられます。こうした傾向は若い世代ほど強くなり、さまざまな理由が考えられますが、任意の基準である住宅性能表示制度もそのひとつです。注文住宅や分譲住宅ではこの住宅性能表示制度を高品質物件の証しとして積極的に取り入れましたが、賃貸物件ではほとんど無視されてきました。このため若い世代の人ほど、自分が住んでいた家よりも劣った賃貸物件に不満を抱く訳です。今後はこうした世代がおもな借り手となるわけですから、遮音性や断熱性といった見えない部分にこそお金をかけるべきです。
また、入居者の満足度が高い設備ランキングにも注目しましょう。これは以前住んでいた物件にはなく、かつ使い勝手のよかった設備であることを意味し、長期入居につながります。東海エリアの1位は24時間出せるゴミ置き場、2位は無料インターネット、3位はオール電化です。東海エリアの特徴としては全体的に時短系の設備が多く、その背景にはやはり共働き世帯の増加があると考えられます。
部屋の内装の好みについては、東海エリアの1位は白と黒が基調のモダンテイスト、2位は無垢の板を使ったナチュラル、3位は古木を使ったウッドでした。このうちナチュラルとウッドは、建設会社から提案されにくいので、競争率の激しいエリアでの差別化を考えているオーナーさんにおすすめです。
最後に入居後のカスタマイズ実施率ですが、2014年度の10・9%から4年で20・5%まで伸びてきました。ランキングの1位は壁の収納、2位は照明の取り換え、3位はシャワーヘッドの取り換えでした。こうしたカスタマイズは部屋の機能性向上につながるので、退去前に話を聞いてみるのも手だと思います。顧客満足度を高めるため、「SUUMO賃貸経営サポート」も併せてご活用ください。

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