資産運用大手がネット少額投資

資産運用大手のケネディクス(東京都千代田区)が不動産のインターネット少額投資に参入した。
同社とシンクタンクの野村総合研究所(同)が出資するビットリアルティ(東京都港区)は1月29日、インターネット上で少額から投資できる不動産クラウドファンディングの1号案件の募集を開始した。
1号案件には東京都港区六本木のホテル・商業施設の『レム六本木ビル』を対象とする不動産担保ローン債権に投資するファンドだ。
募集総額は1億60万円で、最低投資額は100万円。
予定する運用期間は約7カ月で、想定利回りは2・3%を見込む。


仕組みとしては、ビットリアルティが特定目的会社(SPC)を組成し、そのSPCに投資家が匿名組合を通じて出資する。
SPCが集めた資金は、同物件の信託受益権を保有する会社に貸し付ける。
貸し付けで得た金利をSPCが匿名組合を通じて投資家に分配する。
ケネディクスは対象物件のアセットマネジメント(AM)を行い、野村総合研究所はビットリアルティの運営する不動産クラウドファンディングサイトの開発を担当する。
3年間で100億円規模の物件運用を目指す。
今後は案件を増やしていきながら、デベロッパーや他のAM会社も参加できるようなプラットフォームづくりを進める。
不動産クラウドファンディングに関しては、一部の運営会社が体制の不備や資金の流用問題などで金融庁から行政処分を受けており、イメージの悪化もあった。
今回、機関投資家を中心とした資産運用実績のあるケネディクスが本格参入したことで、関心が向けられる可能性もある。

関連記事