推定賃料の内訳可視化

 ITベンチャーのターミナル(東京都目黒区)は8日、不動産会社が無料で使える家賃査定システム『スマサテ』の機能をテコ入れし、AI査定機能と賃料内訳を可視化する機能を新たに備えた。これまでは類似物件の情報がわかる補助的な機能が主だったが、目当ての物件の推定額をAIで算出できるようにした。
 珍しいのは、算出額の根拠まで可視化したこと。
 例えばスマサテを使っての査定額が10万円だったとき、利用者は10万円の構成比がわかる。「浴室乾燥機付きだから+2000円」といった具合に人気設備の相関性が提示され、その他間取り、立地といった各項目が、賃料にどれだけ影響を与えているかがわかる。
 山岸延好社長は「査定額の根拠を知りたいユーザーがたくさんいた。できる限り、要望を反映したいと思った」と語った。


 スマサテの自動査定の土台となっているのは、200万戸分の賃貸住宅データ。すべて「成約賃料に近い数値」であることが強み。これらの情報を使ってAIに機械学習させている。賃料だけでなく、賃料に影響を与える設備や立地、間取りとの相関性も学習している。
 査定の精度もあげた。推定家賃と実際の家賃との誤差率は2・46%(一都三県)。MER(誤差率中央値)の計算は、推定賃料から実際賃料を引いた数値に、実際賃料を割った数字の中央値。ソニー不動産の5・29%、を上回る(自社サイトでの公開値)。
 月5回まで無料で使える。現在のアカウント数は83社。目先300社を目指している。

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