電子契約サービスに新機能

 セイルボート(広島市)は不動産会社向けに提供している電子契約サービス『キマRoom!Sign(ルームサイン)』に新機能を追加し、15日からコスギ不動産(熊本市)の社内システムと連携し、運用を開始した。家賃債務保証会社ジェイリース(東京都新宿区)とのAPI連携が可能になり、管理物件成約後の業務が改善した。
 セイルボートは仲介店舗での来店受け付け、入居申し込み、重要事項説明の実施、賃貸借契約の一連の業務を電子的に行うことができる『キマRoom!Sign』のブラッシュアップを図っている。電子契約には、管理・仲介業務の効率化が期待できる一方で、賃貸借契約と同時に申し込む家賃債務保証、少額短期保険、緊急駆けつけサービスなど付帯商品の契約も電子化を進めなければ、効果が得られない課題がある。そのためセイルボートでは付帯商品を提供する会社と連携を進め、入居者と不動産会社にとって利便性が高い電子契約サービスの提供を目指している。


 コスギ不動産は2018年7月から『キマRoom!Sign』を導入。管理物件に自社仲介店舗で入居者を付ける場合に活用している。来店受付時にタブレット端末などのデバイスに顧客情報を打ち込むと、その情報が入居申込書に自動転記される。入居希望者は何度も名前や住所を書く必要がなくなる。管理会社もこれまで紙で管理していた顧客情報をデータで管理できるようになる。
 15日以降は、入居申込書の入力フォーマットにアクセスできるURLをメールなどで入居希望者に送ることが可能。内見後に店舗に戻らなくても、入居希望者は移動中や自宅から入力ができるようになる。
 さらに『キマRoom!Sign』がジェイリースと連携したことで、入居申込と一緒に家賃債務保証への申し込みができる。管理会社は申し込まれた情報をワンクリックで家賃債務保証会社と共有できる。これまで顧客情報をやり取りしていたFAXや電話連絡が必要なくなる。審査状況も互いに管理画面でリアルタイムに共有することが可能だ。 コスギ不動産の小杉竜三取締役は「業務が効率化されただけでなく、来店客をデータで管理・分析することで成約率を上げる対策が打てるようになった。家賃保証会社との連携でさらなる業務効率を図りたい」と期待を込める。
 セイルボートの西野量社長は「自社付け率が高い管理会社ほど効果が出る。家賃債務保証会社以外にも連携先を増やし、さらに利便性を高めていきたい」と語る。

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