短工期・低コストでバリューアップ

物件のデザイン設計やコンサルティングなどを手掛けるスペース・メニュー・ラボ(東京都港区)は、
空室対策、入居率の維持のためにエントランスのバリューアップ工事を提案している。
例えば、東京都新宿区にあるマンションのエントランスホール。
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同社の齊木慶一社長は「当初、オーナーからの依頼は全面リニューアルしたいというものでしたが、床材、壁材ともに質が良いものだったので、それらを生かしつつ既存の空間に合わせたオブジェを設置することでバリューアップの提案をしました」と語る。
設置するだけなので作業は半日ほどで完了し、コストも約300万円で済んだ。
明るい印象のエントランスに生まれ変わり、オーナーから喜ばれている。
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デザインは、物件の立地や敷地の特性などから得たインスピレーションをもとにしている。
そうすることで、物件にストーリー性を持たせ、物件を売り出す際のキャッチコピーとして打ち出しやすくなるという。
賃貸物件にとって、エントランスはいわば物件の「顔」。
築20年、30年経った物件でもエントランスの雰囲気が変わるだけで、建物の印象もガラリと変わる。
入居者の募集のために、ウェブサイトに物件の画像を掲載することが多い今日では、エントランスの印象も候補物件のふるいにかけられる要素になる。
そのため一戸ごとのリフォームやリノベーションだけでなく、「まずはエントランスの見栄えを改善したい」というデベロッパーからの引き合いが多いという。
こうした依頼を受けた際、取り壊して全面改修するのが一般的だが、築数十年の物件は、エントランスの壁面や床材に良質な材料を使っていることも多い。
全面改修すると、コストを掛けても今より質が落ちて改悪になってしまうこともある。
齊木社長は「既存のものを生かしてプラスアルファのデザインを施すことで、短工期でコストを抑えながら質を落とすことなくバリューアップできる」と話す。
オブジェと聞くと「高価なもの」というイメージが先行して敬遠する読者も多いかもしれない。
しかし、極力コストを抑えて物件の雰囲気を一新したいと考えているのであれば、こうしたプラスアルファのデザインを取り入れることも一考の価値があるだろう。

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