築61年の戸建てに20代4名が入居

敷地内の平屋をアトリエとして付加価値づけ
築61年の戸建て住宅の古さを残し、若者に対するアピールポイントとして発信して入居付けに成功したのがPM工房社(東京都豊島区)だ。
入居者に合わせた改修をすることを前提に募集をかけ、クリエイターやアパレル関係に勤務する20代の会社員4名が入居を決めた。
東京メトロ有楽町線「東池袋」駅から徒歩8分の築古戸建てを『雑司ヶ谷アトリエコテッジ』とネーミングした。
同物件の敷地内には、築52年の平屋が立っており、風呂はないがトイレとキッチンがついた20㎡のワンルームだ。
久保田大介社長は、その平屋がアーティストやデザイン関係者にとっては、作業場として付加価値がつくと考え、「アトリエ」と名付けた。
母屋は木造2階建ての4SKで、1階は37㎡でキッチン、風呂、トイレと4.5畳の和室1室がある。
2階は2畳の洋間と4.5畳、6畳の和室2室で約29㎡だ。
以前の入居者が20年間住んでおり、キッチンなどの水回りの設備も古いままだった。
フルリノベーションするとなると、莫大なコストがかかる。
久保田社長は古いなりのよさに共感を示す層にアプローチできれば、過剰な改修をしなくても借り手がつくのではないかと考えた。
そこで、あえて余計な手を加えずに、自分の手で改装することが好きな人などをターゲットに据えた。
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感度の高い入居希望者にアプローチするために、アールストア(東京都品川区)のサイトを利用して募集した。
改装可能であることや、複数人での入居が可能なことを提示すると、8組から問い合わせがあった。
建築・設計関係者が多かった。
入居を決めた4名も、服飾系の大学を卒業しており、仕事をしながら服を作ることを続けたいという思いがあった。
決め手となったのはアトリエだ。
服を作ったり、イベントをする十分なスペースとして活用することを考えているという。
             別棟のアトリエ
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改修費用は200万円。
浴槽や給湯器の交換など必要最低限のリフォームを行った。
入居者による改装については、20万円まではオーナーが負担し、それ以上費用がかかる場合は応相談とした。
入居者は共有のキッチンや、各階の和室の壁を優先的に塗装し、さらに各個人の部屋の間仕切りのふすまや押入れの棚板を業者に依頼して塗装した。
賃料は住居とアトリエを合わせて18万円だ。

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