入居希望者の単独内見広がる

イタンジ、スマートロック10万個を無料提供

 仲介会社のスタッフが同行せずに入居希望者が単独で内見できるサービスが広がろうとしている。不動産会社向けシステムを提供するイタンジ(東京都港区)は27日から、空室専用のスマートロック『bitlockLITE(ビットロック ライト)』10万個を管理会社に無料提供する。入居希望者が単独で“セルフ内見”できる賃貸住宅を紹介するサイト開設を夏に控えており、対象物件を増やすことが目的だ。三菱地所ハウスネット(東京都新宿区)はスマートロック220台を保有し、入居希望者が単独で内見できる『スマート内覧』を実施している。2019年1~3月の繁忙期には1601件の利用があり、業務効率化につながっている。

イタンジが夏に開設するのは『セルフ内見型賃貸サイト』だ。入居希望者が部屋探しや内見予約をでき、内見した部屋にいながらその場でスマホから入居申し込みも可能。保証会社への審査までワンストップで行うことができる。イタンジのスマートロックと内見予約管理システムを利用する不動産会社が同サイトに物件を掲載する。掲載費は無料で、内見の付き添いや接客の時間を削減できる。

入居希望者はサイトを通じて契約した場合に手数料をイタンジに支払う。通常の仲介手数料より安価で、家賃1カ月の半分程度を見込んでいる。入居希望者にとっては仲介店舗に足を運んだり、内見のために不動産会社に問い合わせをしたりする手間がなくなる。

▲ドアの内側に取り付けたスマートロック

 イタンジが無料配布するスマートロック『bitlock LITE』はビットキー(東京都中央区)が開発した製品だ。玄関ドア内側のつまみ部分に取り付け、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンなどで開閉操作をする仕組み。電池で作動し、通信手段はブルートゥースのため、インターネット環境がない建物でも使うことができる。つまみ部分に取り付ける調整部品があるため、一般的な賃貸住宅にほぼ適応できるという。無料配布はエリアを問わず全国の管理会社が対象だ。

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