創業者によるワンマン体制に原因

その他|2019年06月03日

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レオパレス施工不備 最終報告

レオパレス21(東京都中野区)は5月29日、施工不備問題において弁護士らによる外部委員会が調査した最終報告書を公表した。創業者である深山祐助氏のワンマン体制によって、業績拡大を優先させ法令順守を軽視したことに、施工不備の原因があるとした。同社が施工した全棟の調査はまだ完了していない上、施工不備が見つかり修繕工事を待っているオーナーも多く不安が広がっている。

業績拡大を優先した極端な工期短縮

「深山祐助氏および当時の経営陣らの落ち度が主たる要因」。29日に公表した報告書はこう認定した。レオパレス21は平成バブル崩壊後の不動産不況によって経営危機に陥り、1990年代初めに不動産販売から請負建築事業へシフト。アパートの規格商品を開発してきた。施工不備が見つかったゴールドネイルもその一つで、収益性を上げるため建築費のコストダウンを追求し、極端な工期短縮によって工事にかかる人件費を大幅に削減した。矢継ぎ早に新シリーズを続々と開発し業績を回復させることに性急なあまり、建築基準法などの法令適合性や品質の検証がおろそかになっていたという。建築士の資格を持つ商品開発担当社員も、「ひたすら深山祐助氏のアイデアを実現した商品開発を行うことに精力を傾注し、チェック機能はまったくおざなりになっていた」と証言する。

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