スターツ信託 12月1日から業務開始

スターツ信託(東京都中央区)が12月1日から営業を開始した。土地有効活用を軸に、資産継承、財産の長期的管理機能を備えた信託を展開する。相続対策の資産運営・管理をはじめ、信託特有のスキームを活用した遺言執行、遺産分割協議を経ない資産継承、数世代にわたる相続人の指定などの資産継承策を提案する。
柱となる業務は「土地信託」「不動産管理信託」「資産承継トータルサポート」の3点。資産承継トータルサポートでは遺産確認、配分、相続税の申告、預金・不動産の名義変更など複雑な手続きが生じる遺産整理の手続きを担う。
「グループの総合力を糧に資産継承機能を備えた新しい信託スキームが強みです」(多田孝司社長)
業務開始にあたり、スターツアメニティーが抱える家主9543人の約半数にあたる総資産5億円以上の家主に対して提案していく。将来的には営業エリア内の地主・家主の新規開拓や法人・ファンドなどの市場開拓も想定している。4期目には受託件数累計44件、売り上げ2億9400万円の業績を見込む。不動産信託を主軸に、金銭信託、有価証券信託と事業拡大も目指す。
信託設立の背景には経済環境による賃貸経営市場の変化に対しての不安の高まり、高齢化に伴う資産活用、資産継承のニーズの高まりがある。2004年の改正信託業法、2006年の改正信託法に伴い銀行以外の事業会社の信託業参入が解禁され、資産継承機能を備えた信託設定の可能性が広がった。スターツ信託は10月末に信託業免許を取得。受託者の自由裁量で委託者の信託財産の運用・処分が可能となる運用型信託をスタートした。
近年、スターツグループは資産運用提案に力を入れている。グループの主軸である建築提案をはじめ、スターツ証券、スターツ信託などを通じて金融面からも資産家層にアプローチする体制を構築。相続までを含めた総合的な資産運用を提案できる体制を目指す。

関連記事