集客のためポータルサイトなどを活用しても思うように反響が来店につながらず、反響対応に課題を抱える不動産会社も多いだろう。そのような課題に対して、不動産会社では連絡が取れなかった顧客と連絡を取り、アポイントメントを設定し送客するサービスを手がけるのがスミカ(東京都港区)だ。山口結生社長に同社が提供するサービスについて話を聞いた。
音信不通顧客とのアポ設定
独自CRMで追客 反響来店率を向上
―御社のサービスについて教えてください。
当社は、2018年1月から不動産会社向けの送客サービスを手がけています。具体的には、ポータルサイトなどから不動産会社へ物件の問い合わせをした顧客の中で、音信不通になってしまった顧客にメールでアプローチしています。顧客と連絡が取れた際には、「LINE」を活用して物件探しの希望条件をヒアリングします。顧客の希望に合うような物件を提案しながらコミュニケーションを取り、不動産会社への来店予約のアポを設定しています。
―音信不通になった顧客と連絡を取るのは大変ではないですか。
ある不動産会社では、反響があった顧客のうち、実際に来店したのは、2割の状況でした。残りの8割は連絡が取れず、追客業務は営業担当者にとって負担が大きく無駄な業務になっていました。当社では、独自のCRM(顧客情報管理システム)を不動産会社に導入してもらい、音信不通になってしまった顧客へメールの自動配信を行うことで、LINEの友だち登録までの誘導を自動化しています。