都内で宿泊施設を運営する中山凛オーナー(東京都板橋区)は、2023年7月に5、6室目の運営を始めたタイミングで、代行会社に委託した。運営会社には売り上げの15%の委託費用を支払っている。半年以上前から業務委託を検討し、費用を払っても収支が合う規模に至ったところで切り替えたという。
5室目から代行会社に委託
―運営会社を使う理由は。
23年7月に5、6室目の運営を始めたときから、運営会社への業務委託に移行した。依頼している業務内容は、清掃管理、備品管理、宿泊客からの問い合わせ、緊急時の呼び出し対応などだ。宿泊事業を始めて少したった頃から、利用者からの問い合わせ対応に追われるようになった。民泊仲介サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」で集まる宿泊客は、地域の情報などに関するさまざまな相談を投げかける。むげにすればレビューの評価に響くため、丁寧な対応が必要だ。そうすると自分の時間が経営よりも実務に割かれてしまう。そのため、いずれは運営会社に任せたいと考えていた。だが、15%の委託費用を支払ったうえで、収益を上げるにはある程度規模が必要だった。5室目になってようやく頼めるようになった。運営会社選びは、民泊運営において最も重要。特に清掃やメール対応などの管理をきちんとしてくれるかどうか、見極めが重要だ。もう一つ、運営会社に頼んで助かったことは、開設時の初期対応だ。オープンしてしばらくは、水漏れ、電気機器などの設備トラブルに注意する必要がある。運営会社がいてくれると、私がやることはほとんどない。