飛田 浩志 社長

がん保険を賃貸で売るエース損保での思い出

飛田 高齢者向けの少額短期保険商品を供給しています。亡くなった後の家財整理や葬儀などの費用を保険でまかなう生命定期保険や、老人ホームの高齢者が入れる保険など、複数扱っています。

亀岡 設立されてからずっと高齢者向けにやっているんですか。

飛田 5年ほど前まではスポーツ保険がメインでした。4年前の2013年12月に介護・給食事業で東証2部上場企業のアスモの傘下に入り、相乗効果を高めるために高齢者向けの商品をいくつか開発し、供給しています。

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亀岡 賃貸住宅業界で保険の話というと、まず思い出すのが、今から15年以上前、エース損害保険の元・得平文雄会長が家財保険を賃貸入居者向けに普及し始めたことです。エイブルが代理販売していました。

飛田 実はエース損保で得平会長のもとで働いていた時期がありまして、その頃の話は私もよく覚えています。

亀岡 これがすごい勢いで売れました。今では当たり前になっていますが、アパートの入居手続きの契約書と一緒に、家財保険の契約書にもサインさせてしまうという方法でした。アパートに入る人は簡単に手続きできたらそれでいいので、向こうが勝手に「火災保険か何かだ」と解釈してくれます。このとき保険の説明を丁寧にしてしまうとかえって具合が悪くなります。

飛田 その後、当時の得平会長がエイブルさんと仲が良く、「エイブルで何かやろうよ。がん保険をつくってみよう」ということで、がん保険まで扱うことになりました。「エイブルさんでどうやってがん保険を売るんだろう」と思っていたら、得平会長から「そこをお前らが考えるんや」と言われながらやったのを覚えています。

亀岡 本当に実現させたんですか。

飛田 やりました。エース損保で私ががん保険をつくり、エイブルさんのカウンターで販売してもらいました。

亀岡 がんに対する恐怖は、特に高齢者の間では強いものがあるので、一定の需要があったでしょうね。

飛田 賃貸の保険は部屋との関係があるので売りやすいのですが、如何せんがん保険は唐突でした。売るのに苦労しました。

亀岡 がん保険が初めて世の中に現れたとき、「これはいいところに目をつけた」と評判はよかったように思います。昔だったら結核保険というのがあってもよかったように思いますが、当時そんなものはありませんでした。後にがん保険ができて、特別に生命保険の中に入ることになりましたね。

続きは本紙で

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