髙田 新太郎 社長

銀行からメンテナンス会社へ転身

亀岡 建物の総合管理をしていると聞きました。具体的にどんな業務を行っていますか。

髙田 管理会社から依頼を受け、日常・定期清掃や消防、給排水の設備などのメンテナンス業務から、水回り、大規模修繕などの工事を手掛けています。今年でちょうど15年目になります。

亀岡 節目の年ですね。どういった経緯で会社を立ち上げたのですか。

髙田 実は元は銀行員でした。退行後、工務店でお世話になったことがきっかけで建物管理の業務に携わることになりました。そこでは特定のハウスメーカーの下請けをしていたので、幅広く展開しようと起業しました。

亀岡 全くの畑違いですね。銀行といえば、現役で記者をしていた頃、ほとんどの頭取に会い、しばしば取材をしていました。大阪・北浜の東海銀行(現:東京三菱UFJ銀行)大阪支店が短銃強盗に襲われる事件をスクープしたことなど記憶にあります。

髙田 まさしく、その東海銀行出身です。入行時は谷信一氏が頭取でした。(名刺フォルダーを見て)やはりお会いされているのですね。私にとっては雲の上のような存在でした。

亀岡 なぜ銀行員を辞めて、建物管理業で起業しようと思ったのですか。

髙田 大阪・阿倍野橋支店で支店長代理をしていたとき、東海銀行と三和銀行が合併しました。地方の支店長か、リテールの副店長か、ローンセンター長か、どれかに就かないかといわれましたが、「融資を受けませんか」の営業に疲労困憊していたので、思い切って退行しました。

管理会社の悩み助けたい

髙田 冒頭で少しお伝えしましたが、声をかけていただいた工務店の関連会社で、建物メンテナンス業務を行ったとき、管理会社の方にお会いしたことが起業のきっかけとなりました。
彼は入居者から「水漏れを早く直してほしい」といわれ、オーナーからは「そんなカネ出せるか、お前のところで何とかしろ」と怒鳴られ、板ばさみになっていました。大変な仕事だなと感じたのと同時に、困りごとを解決できるサービスを生み出せばビジネスになるのではないかと思いました。

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亀岡 管理会社は今日のように、オーナーへの不動産活用のコンサルティングや相続サポートなどのプロパティ・マネジメントを行うという発想は全くといっていいほどありませんでした。アパートの排水溝の清掃や、苦情対応が主な仕事だったので、クレーム産業といわれていました。今では財閥や電鉄系の企業までも賃貸業界に参入していますが、管理業が確立したのはつい最近のことです。現在、どれくらいの建物のメンテナンスを行っていますか。

髙田 日常清掃や設備点検を合わせると6万戸ほど管理しています。ハウスメーカーの管理物件の清掃が多く、管理物件の半分以上を占めています。ある管理会社では下請けの工事会社が150社ほど集まる協力会というものがあり、そこの会長などもさせてもらっています。

亀岡 大手管理会社はスケールメリットがありますが、さらなるコストダウンを求めてくることもあるかもしれません。また、銀行のように合併したり、取引先を変えたりすることも起こりうるかもしれません。それに対応できるよう、構築しなければなりません。

髙田 おっしゃるとおりだと思います。企業の大小問わず、悩みを抱えている管理会社に応じたサービスを提供しようと努めています。

(続きは本紙で)

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