富田 一成 社長

起業のきっかけは中古車売買の仲介

亀岡 変わった社名ですね。

富田 法人向けのカーリース事業『スマイルカーリース』を手掛けており、社用車を使用する中小企業を中心に約5000台導入していただいています。社名は「Intellgence(インテリジェンス、知識・知的情報)」「Trading(トレーディング、交易)」「Services(サービシズ、商品)」の頭文字を取ったものです。技術や物を売りたい人と買いたい人をつなげられる仕事をしたいという思いを込めています。

亀岡 一目見て何の会社かわからないのは具合が悪い。国内だけで何百万社と企業があるなか、社名を見ただけで何をしている会社かがイメージできるほうがいい。会社を大きくするには、3つの条件があります。

富田 何でしょうか。

亀岡 ひとつは、名前を売ることです。業界で知らない人はいないといわれるくらいになるには、業界内への宣伝が一番です。良い例は、消費者金融の武富士です。いわゆるサラ金は、昭和50年ごろ、テレビや一般紙に広告を出すことができない時代でした。そんななか、創業者の武井保雄氏が私のところに相談に来ました。まずは業界で有名になることだと進言し、金融業界の関係者しか見ない専門紙に広告を出すようになりました。

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富田 亀岡先生が進言されたのですか!?

亀岡 武井氏とは親しい間柄です。業界専門紙への広告掲載で瞬く間に「武富士とは何者だ」と有名になりました。その後、彼に電通の9代目社長、成田豊氏を紹介して、あの有名な、レオタードを着てダンスをするCMが誕生しました。サラ金のイメージ向上に寄与し、その後は消費者金融の広告が出しやすくなったともいわれています。

富田 新聞だけでなく、さまざまな業種に関わられていますね。

亀岡 多くの経営者を見てきましたよ。今の事業を始めたきっかけは何だったのですか。

富田 起業当初は社名の通り、海外の企業が持つ特許や技術、商品などを必要としている国内の企業に販売する事業をしておりました。20年前はインターネットもなく、そのなかでも車の流通はアナログで、ある車種を売りたい海外の販売店と、その車種を仕入れたい国内の販売店を結ぶ手段がありませんでした。1日8件以上の販売店に通っていたこともあり、中古車流通の仲介を担っていました。初めは、販売ごとに手数料を取る仕事でしたが良質な中古車の情報を活かし個人タクシーに改造して卸したり、法人向け中長期レンタカーのサービスに拡大しながら、現在の事業に至りました。

(続きは本紙で)

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