瀧本 憲治 社長

20億円の案件にも融資分配利回りは5~8%

亀岡 会社名はmaneoマーケットというのですね。貸金業と聞きましたが。

瀧本 当社は不動産を担保にして事業者に貸し付けを行っています。仕組みとしては『maneo』というクラウドファンディングサイト上で投資案件の募集を行い、投資家から資金を集めます。投資家と匿名組合契約を結び、集めた資金を不動産を担保として事業者に貸し付けます。事業者への金利は15%で、利益を投資家に分配します。投資期間は10カ月間ほどで投資家への分配利回りは5~8%がメーンですね。2017年のファンド組成数は4038件で貸付残高が300億円ほどになりました。事業開始当時1000万~2000万円だった案件は、大型で20億円と額が大きくなり事業効率もよくなっています。

亀岡 どのような事業者が借りるのですか。

瀧本 さまざまですし、幅が広がっています。老人ホームの開発に資金を募ったり、M&Aの資金がすぐに欲しいということで、パチンコ運営会社がパチンコホールを担保に借りていったり。現在進行中のプロジェクトは、廃業した病院の再生です。そもそも、通常の金融機関はストライクゾーンが狭い。不動産事業についても借り入れのために事業のストーリーが必要になってきます。土地を購入して、戸建てを分譲してエンドユーザーに販売するというシナリオがあればオーケーですが、転売目的の売買のための資金提供は認めません。ただ、不動産会社の中には、割安な案件がすぐにほしいが融資がつかず手をこまねいているケースも多々あります。当社から取得資金を借り、物件を取得してから担保にして銀行から融資を受けています。明日にでも必要な資金を20億円すぐに出せる金融機関はないでしょう。そういう意味で、当社は規模の拡大とともに、独自の立ち位置を持てるようになってきた実感はあります。

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亀岡 貸金業は奥が深い。出資法の関係などがあり、理屈一つで合法か非合法かに分かれることもあります。私は記者時代にサラ金大手の創業期から銀行への合併までを見てきました。武富士の武井保雄氏には事業資金を貸したこともあります。

瀧本 貸金の大元ですね(笑)。

亀岡 それぞれの経営者の軌跡を見ていくと興味深い。プロミスの神内良一氏とは、神内氏がバイクでお金を配っていた時代からの知り合いでした。銀行に事業を売却した後、北海道に土地を買い、牧場を始めて神内牛ブランドで有名になりましたね。

瀧本 サラ金の大御所にはまだまだかないませんが、当社の売り上げは、前期の21億円から、今期は27億円ほどを見込んでいます。投資家会員は1年で倍の1万3000人になり、不動産クラウドファンディングでは業界でも最大手だと自負しています。資金の調達力が付いたことで、上場企業からの借り入れ依頼も増えています。

(続きは本紙で)

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